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手作りのお葬式SouWindow

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お葬式のことを知ろう

目次

1. お葬式の役割 2. お葬式の流れとやることリスト
3. お葬式の費用について 4. 葬儀社の料金システム解説
5. 仏式葬儀を行う際の心得 6. 仏式葬儀の味わい方
7. お布施の意義と目安 8. 戒名の意義と目安
9. 無宗教葬とは 10. 無宗教葬を行う際の心得
11. 無宗教の式次第と演出例 12. 喪主の役割
13. 喪主挨拶 14. 訃報のお知らせ範囲と方法
15. お香典について 16. 遺体の処置について
   

1. お葬式の役割

お葬式は、人が生きて死んでいく上でとても大切な儀式です。
お葬式は、死者に対してはもちろん、遺された人々にも、大変重要な役割を担っています。
主な役割として《亡き人を葬る役割》《遺された人々を癒す役割》にわけられます。


≪亡き人を葬る役割≫

・遺体の火葬 という物理的な葬の役割
・親族や知人への訃報を通知し、死亡届を提出する という社会的な葬の役割
・死者の魂(人格)をあの世へ引き渡す 宗教的(精神的)な葬の役割


≪遺された人々を癒す役割≫

・臨終から葬儀に至る様々な儀礼を通して、死の受容をうながす役割
・悲しみを表出することで、悲嘆を軽減する役割
・お葬式を縁に親戚や知人が集まり、悲しみを共有し、支えあえるようにする役割
・亡き人に感謝し、教えや想いをつないでいく役割

大切な人の死に直面して、遺された人の心は、悲しみ、拒絶、不安、恐怖、喪失感といった様々な感情にゆさぶられ、とても傷つくことでしょう。
しかし、お葬式という特別な時を過ごしていくことで、複雑に傷ついた心が癒され、
また明日から人生を生きていくことができるのです。

2. お葬式の流れとやることリスト

お葬式をあげることは本当に大変なことです。
「やることが多く悲しむ間がなかった」という声をよく聞きますが、その通りだと思います。
特に、臨終をむかえてから通夜に至るまでは、決定し準備することばかりで、
息をつく間もないでしょう。
しかも、それまでの看病や大切な人を失った悲しみで、心身共に疲れ果てた中
行っていかなくてはなりません。
しかし、前もってお葬式の流れとその中でやるべきことを知っておけば
その負担を大きく軽減することができるはずです。

↑↑ こちらからダウンロードしてください!

3. お葬式の費用について

お葬式の費用

■ お葬式の平均費用総額

日本消費者協会の行った第10回「葬儀についてのアンケート調査」(2014年)によると
費用総額(全国平均):188.9万円 という結果が出ています。
04年の同調査からみると10年間で約50万円も下がっています。
小規模なお葬式が増えている現状が如実に反映されています。
ちなみに、同じく人生の大きなセレモニーである「結婚式」はどうかというと、
費用総額(全国平均):333.7万円《ゼクシィ「結婚トレンド調査」(2014年)より》
という結果が出ています。


■ お葬式費用の分類

1. 葬儀社への支払い
全国平均:122.2万円/日本消費者協会調べ(2014年)
2. 宗教者への御礼
寺院への費用全国平均:44.6万円/日本消費者協会調べ(2014年)
3. 火葬料金(~8万円程度)
東京都近辺で民営の火葬場がみられますが、全国的にはほぼ公営で、市町村が管轄しています。
市(町)民料金5,000~20000円程度(*無料の市町村もあります)
市(町)民外料金20,000~80,000円程度
4. その他雑費
飲食費(通夜振舞・精進落とし除く)・交通費・喪服の購入やレンタルの費用など

■お葬式費用の最低額と一般額

一口にお葬式といっても、直葬(火葬のみのお葬式)から、一般的なお葬式、大規模なお葬式と様々です、それに伴いもちろん費用も様々です。
《最低額》と《一般額》を想定してみると以下のようになります。

《最低額》
約20~30万
考えられる状況:
直葬/近しい身内のみ参列/宗教者なし
《一般額》
約150~250万
考えられる状況:
葬儀会館にて祭壇を準備/親族知人約50~100名/僧侶1名/普通の戒名

4. 葬儀社の料金システム解説

葬儀社の料金システム解説
葬儀社の料金システムは《セット料金タイプ》と《個別選択タイプ》に分かれます。

■ セット料金タイプ

葬儀一式の費用が「○○プラン」「○○パック」といった形で示され、おおむね「祭壇のグレード」と共にランク分けされます。
この「プラン料金」に、会葬礼品(返礼品)、通夜振舞・精進落としの飲食費など、参加人数で変動するものがプラスされるシステムです。
*メリット 選択に時間がかからない。
*デメリット 自由な選択ができづらい・落とし穴がある場合もある。
*ここに注意! プラン内容に、お葬式に必要な一切のものが含まれているかよくチェックしましょう。たくさんのアイテムがついているように見えて肝心な品物が抜け落ちていることもあります。

また、含まれているものであっても別途追加が必要な場合もあります。
例えば「骨壺」とあっても「喉仏用の小さな壺」しか付いていなかったり、「棺」とあっても「簡素なものだから」とグレードアップを勧められたり、本当にこの費用でおさまるのか、よくよく説明をきき、吟味する必要があります。

■ 個別選択タイプ

祭壇(装飾)に関する費用や、人件費・消耗品などの諸費用を含む「基本料金」がベースとなり、おおむね「祭壇のグレード」と共にランク分けされます。
この「基本料金」に、葬儀に必要なその他の品物やサービスがプラスされるシステムです。
*メリット 自由に選択できる。
*デメリット 選択に時間がかかる。
*ここに注意! 「基本料金」に含まれる品物が重複して販売されていないかチェックしましょう。
結局、どちらのタイプがより高いより安いということはありません。
強いていえば《個別選択タイプ》の方が、遺族の希望により対応できる反面、費用がかかりやすい傾向がありますが、《セット料金タイプ》でも、追加やグレードアップによって費用がかさむ場合もあります。
いずれにしても、提示された内容に対し〝お葬式に必要なもの一式がちゃんと含まれているか〟、〝含まれていないなら何がどれだけプラスされるのか〟を十分に確認しましょう。
最近は、多くの葬儀社が個別の見積もりを作成してくれるものですが、そうでない場合は、個別の見積もりを出してもらうよう依頼しましょう。
また、葬儀の見積もりは項目が多岐に渡り分かりづらい場合もありますので、担当の係員から内容説明をしっかり受けましょう。

5. 仏式葬儀を行う際の心得

宗教離れが進んでいるといわれる昨今ですが、なんと8~9割の人々が仏式で葬儀をあげています。
そのわけは、日頃、宗教を信仰していない人のほとんどが仏式葬儀を選択するからです。
お葬式は僧侶にお願いするものだと思っている人も多いでしょうし、安心を得るためにそうする人や世間体でそうする人もいるでしょう。
しかし、経典や作法の意味を知らず、それに価値を見いだせないまま、安易に選択してしまうと 「お布施が高い」「僧侶は丸儲けだ」という不満の原因になりかねません。
まず、理解しておくべきことは、仏教は〝宗教〟であるということです。
各宗派に教義や作法があり、それに基づいて、修業した僧侶が、一年を通して、また、人生の節目において、様々な仏事を営みます。
その一つの儀式として、お葬式があるにすぎません。
そして、僧侶は、本来、日頃から寺院に集い、寺院を守ってきた信徒の葬儀を執り行うものなのです。
ですから、今まで仏教に縁のなかった人が、突然の依頼を引き受けてくださった僧侶に文句をいうのは、ちょっと筋違いではないかと思うのです。
とはいえ、人の死をご縁に仏教と出会うという方がほとんどでしょう。
また、逆に、死にふれた時だからこそ、仏教に出会える、ともいえます。
仏教に限らず、宗教は、常に〝生と死〟の問題に対峙し、そこに苦悩する我々を救おうとするものだからです。お葬式での儀式も、死者や遺された人々を救おうとする作法や読経によって成り立っています。
その作法や経典の意味に触れることで、仏式葬儀の価値が感じられるのではないでしょうか。
仏教は宗教です。仏教でお葬式をあげるということは、仏教の信徒になるということです。それを肝に銘じて、仏式葬儀に臨みましょう。

6. 仏式葬儀の味わい方

通夜や葬儀の場で僧侶によって何が行われているか、ご存知の方はどれくらいおられるでしょうか。
通夜も葬儀も〝お焼香〟や〝参列者への対応〟が主となって、僧侶の読経や作法について気が回りにくいかもしれません。
葬儀ディレクターとして勤めていた頃「僧侶をよばずにお経のテープを流してほしい。」と依頼されたことが何度かありましたが、哀しいかな、お経がBGM替わりに思われている証拠でしょう。
通夜や葬儀の場で僧侶が行うことには、全て重要な意味があります。その内容は非常に専門的で、ひもといていくのはなかなか難解な作業でありますので儀式の中心的な作法について、少しふれてみたいと思います。

各儀式は宗派それぞれの作法がなされているのですが、
ほとんどの宗派において儀式の中心となるのが《おかみそり》・《お経》・《引導作法》です。

■ おかみそり(授戒式・帰敬式)

剃髪して、仏弟子つまり仏教徒となす儀式で、お葬式の一連の儀式の中で最も重要な作法です。
実際に、亡き人の頭にかみそりを当てる場合もあれば、かみそりを空にふって作法する場合もあります。
通夜や葬儀式の場で行われることもあれば、枕経で行われる場合もあります。
各宗派(浄土真宗を除く)、この時に「授戒式」が行われ、戒名が与えられます。
浄土真宗では、「帰敬式(ききょうしき)」といって、仏弟子として法名が与えられます。

■ お経

お経は「お釈迦様がといた教えを記録したもの」です。
それに付随して「仏教徒としての戒律」や、それらに「注釈を加えたもの」があります。
漢文形式で書かれているためか、なにやら呪文のように感じるかもしれませんが、
その実、お釈迦様と弟子のやり取りや、お釈迦様や仏に関する逸話が描かれていることが多く、それらを通して、仏の教えを示してくれています。
また、お経は「八万四千の教えがある」といわれるほど数多あり、各宗派が用いるお経もそれぞれ異なります。
機会があれば、僧侶にお経の意味やその他の作法についてお聞きしてみるのもよいでしょう。

仏教は、仏に成る(成仏する)ための教えです。お経は、そのための教えです。
仏に成るとは、悟りを開くということです。それは、煩悩から解き放たれ、煩悩ゆえの様々な苦しみから解放されることです。
また、仏と成ることで仏国土(浄土)に往生することができます。お葬式は、その仏の世界に死者を導く意味もあります。
しかし、その教えは、死者に対してだけでなく、我々に対しても向けられているものなのです。

■ 引導作法(浄土真宗を除く)

葬儀の際、死者に法語(仏教の正しい教え)を授けて、仏と成す儀式です。
葬儀の読経後(焼香の前)に、導師をつとめる僧侶が立ち上がって法語を読み上げ、宗派によって様々な作法を行います。
天台宗・浄土宗・曹洞宗では、松明(たいまつ)を模したものを円をかくように回したり、棺にあてたりしますが、これは、「下炬(あこ)」といわれる儀式で、死者を火葬する様を表しています。
また、その火は「仏のはなつ光明」でもあり、煩悩を消し去り成仏させる力があるとされています。

浄土真宗では引導作法は行われません。「南無阿弥陀仏」のお念仏によってすでに救われている、という教えなので引導を渡す必要がないのです。
また、亡くなると同時に仏の世界に往生することが約束されているので、死出の旅路もありません。
浄土真宗の通夜や葬儀(その後の法事も)の意義は、死者からいただいたご縁によって、
仏の教えを聞かせていただき報恩感謝するということなのです。

7. お布施の意義と目安

お布施とは〝惜しまずに恵み与えること〟で、単に「僧侶への御礼」をいうものではありません。
お布施には、三種類の施しがあります。
法施(ほっせ) 仏教の教えを人に施すこと
無畏施(むいせ) 恐怖心や不安を取り除くこと
財施(ざいせ) 金銭や品物を施すこと
一般的にいうところのお布施は、僧侶からうけた「法施」「無畏施」に対する「財施」になります。
「財施」の心は〝仏に対する感謝の心〟であり、身近なところでいえば、お賽銭や托鉢僧への布施と同じです。

■ お布施の目安

お布施は感謝の心である。…とはいえ、一体いくら包めばいいの? というのが本音でしょう。
実際、地域の習慣や各家々によって様々で、できれば、過去のお葬式の記録を参考にするとか、親戚、葬儀経験のある知人に相談してみるとか、あるいは、直接、お寺にお聞きしてみる、というのがよいのですが、なかなかそうもいかないと思いますので、こちらでも以下にあげておきます。ただし、あくまでも参考に留めてください。
(まだ葬儀ディレクター駆け出しだった頃の私の失敗談ですが、あるご遺族にお布施の相場をお伝えしたところ、喪主から「それはあなたが口を出すことではない。遺族にも宗教者にも失礼きわまりないことだ。」とお叱りをうけたことがあります。本当にその通りだったと今も反省しています。)
僧侶(導師)お一人の場合
お布施…1ヶ月分の給料(一般的には20~30万程度)
(例えば、年収300万の人と、年収1000万の人ではもちろんお布施の額も変わってくるべきでしょう。)
※このお布施に加えて「戒名に対する御礼」が必要な場合もあります。
※複数の僧侶(脇導師・役僧など)にお越しいただく場合は、直接お寺にお聞きするのがよいでしょう。
※場合によって「お膳料・お車料」として、1~2万円程度包むとよいでしょう。
(わざわざお越しいただき、お勤めいただいた僧侶には、本来、食事を振舞い、もてなすべきなのですが、親しい付き合いがない場合、遠慮される僧侶がほとんどであるため、代わりに気持ちを包むとよいでしょう。)
※格安のお布施をうたう寺院には注意してください。
ちゃんとお寺を構えた僧侶なのか、その宗派の正式な僧侶なのか、十分に注意しましょう。

8. 戒名の意義と目安

戒名と意義と目安

■ 戒名とは何か

戒名とは、読んで字のごとく「戒律の名」つまり「宗派の信徒となり、守るべき戒律を与えられた者の名前」です。あくまで、死者の名前ではありません。
本来、生前にいただくものですが、宗教に縁遠くなっている現在では、葬儀の時にいただくことが一般化しています。
ちなみに、浄土真宗では、戒律はなく「仏法を聞く者」という意味で「法名」といわれます。
また、日蓮宗でも、戒律よりも法華経の教えが第一とされるため、純粋に信徒の名として「法号」といわれます。

もともと、戒名は、仏教徒として与えられる二文字の「法号」のみをいいました。
それに様々な称号が付随していき、一般にいうところの戒名をなすようになりました。
ちなみに、浄土真宗の法名は、現在も「釋〇〇」の三文字です。
「釋」とは「お釈(釋)迦様」の「釋」で、「お釈迦様の弟子」を意味し、宗祖の親鸞上人も「釋親鸞」という三文字の名前でした。(希望によって院号をいただくこともできます。)

■ 各称号の意味

「院号」 もともと、隠居した天皇の住まいを「院」としたところから、出家した皇族が「□□院」と名乗るようになったもので、お寺を建立するほど仏教に貢献した者に、寺院から与えられる称号です。
「院殿号」は、大名が、皇族や貴族に与えられた「院号」に対して用いた称号です。
「道号」 本来は、仏教を究めた特別な人に与えられる称号です。
「法号」 戒名(法名)です。仏教徒として与えられる名前です。
「位号」 地位・性別・年齢を表す称号です。

■ 戒名の御礼の目安

戒名は、日頃のお寺との付合い方や貢献具合によって、あくまで与えられるものであり、
位の高い戒名をお金で買うというものではありません。
とはいえ、亡くなってから新たに寺院との付合いが始まり、戒名をいただくという方も多いでしょうから、あくまで目安を私の経験上の範囲(関西)で記しておきます。
ただし、戒名の授与の仕方や御礼については、宗派・地域・お寺によって様々ですので、直接ご相談されることを強くお勧めします。

《仏教各宗派(浄土真宗を除く)》
・ △△〇〇信士(信女)…お布施に含まれる
・ △△〇〇居士(大姉)…20万~50万円
・ □□院△△〇〇居士(大姉)…30万~100万円

《浄土真宗》
・ 釋〇〇    …お布施に含まれる
・ □□院釋〇〇 …20万~30万円

信徒となるからには、仏教を信奉する場であるお寺を支える責任も出てきます。
更に、居士(大姉)号や、院号をいただくとなると、それなりの寄進も必要になってくるというものです。本来の戒名の意味を念頭においておきましょう。

■ 戒名に対する希望

時折〝自分で気に入った戒名をつけたい〟という方がいらっしゃいますが
宗派の戒律をうけた証にいただく仏弟子としての名前ですから、自分でつけることはできません。
ただ、〝いれてほしい文字がある〟〝こめてほしい意味合いがある〟など思いや希望があれば、直接僧侶に相談してみるとよいでしょう。もちろん、生前に戒を受け、戒名をいただくこともできます。むしろ、それが本来のあり方です。

9. 無宗教葬(特定の宗教によらないお葬式)とは

お葬式は「宗教儀礼(葬儀式)」と「お別れの式(告別式)」から成り立ちます。
この「宗教儀礼」の部分をなくし「お別れの式」を中心に据えたのが、「無宗教葬」または「自由葬」とよばれるお葬式です。それは、亡き人の思い出を偲び、その死を悼み決別する〝思い出とお別れの式〟と言いかえることができます。
このような自由なスタイルのお葬式は、まだ全体の1割にも及びません。
自分のお葬式のことを「無宗教でいい。(無宗教がいい。)」と考えたことがある方は、少なくないと思います。
しかし、いざその時を迎えると、ほとんどの家族が仏式のお葬式を選択します。
それは、お葬式をあげるのが、本人ではなく、遺された家族であることが、根本的な要因だと思います。
大切な家族の死に直面した時、やはり僧侶にお経をあげてもらうのが普通で安心だ、と思われる方は少なくないでしょう。
宗教者や宗教儀礼が担う部分はとても大きなものです。
特に、魂(精神)の救済は、ほかの何かが代わることの難しい重要な役割です。
とはいえ、本人の思いがはっきりと示されていて、家族が納得できるならば、「無宗教葬」は、消極的に選択した仏式葬よりも〝いいお葬式〟になりえるでしょう。
そのお別れが、その人のためだけの世界で一つのお別れの形であることに間違いはありません。

10. 無宗教葬を行う際の心得

無宗教のお葬式に決まりは一切ありません。
臨終から火葬までのプロセスはもちろん、お葬式後の行事(法事にあたるもの)や、死者の魂や供養といった精神的(宗教的)な部分に至るまで、自分たちで解決していくことになります。自由度が高い分、家族の背負う部分も大きくなるのです。後で「本当にあのお葬式でよかったのか」と後悔しないように、しっかりと事前に準備しておく必要があります。

■ 事前の確認と準備

1.本人と家族の思いを確認すること
最も大事なことは、日頃から「本人の思い」を確認しておくことです。
「亡き人も希望がかなって満足しているだろう」という思いが、悲しみや不安の救いとなるでしょう。
そして「家族の思い」も大切です。お葬式は、亡くなった本人のためだけではなく、遺された者たちのために行われるものでもあります。
遺された家族が、死を受け入れ悲しみを癒すために、最も納得のできる方法を選択しましょう。

2.宗教者との付合いがある場合は十分に相談すること
本来、属している宗派や寺院があれば、それにのっとったお葬式を行うものですが、
本人や家族の強い意思がある場合、宗教者の方と相談して解決策を講じましょう。
例えば、葬儀式(宗教儀礼)と告別式を、時間を分けて二部構成で行うとか、
通夜を自由なスタイルで行い、葬儀は宗派にのっとった儀式で行う、というような方法も可能であると思います。くれぐれも宗教者への相談、報告が葬儀後にならないようにしましょう。

3.葬儀後のことを考えておく(供養の仕方・納骨・法事など)
お葬式のことは、もちろん、お葬式の後のこと(供養の仕方、納骨や法事といった行事など)についても決まりがないので、どうしたいのか考えておく必要があります。
Ⅰ.お骨や遺影写真をどこでどのように安置(供養)するか
Ex.リビングの棚に置き、お花や好物などを供える。
Ex.宗教にとらわれない現代風の供養ステージに安置する。
 
Ⅱ.納骨スタイルはどのようにするのか
Ex.宗派を問わない霊園に納める。
Ex.樹木葬や散骨を行う。
<参考サイト>
・いいお墓
http://www.e-ohaka.com/
・日本海洋散骨情報センター
http://sankotsu-center.net/index.html
Ⅲ.今後の行事をどうするか
Ex.毎年、命日に集まって食事会をする。
Ex.仏式の法事と同じ期間で、偲ぶ会を催す。

4.実績やノウハウのある葬儀社に依頼すること
無宗教葬では、宗教による進め方の決まりも宗教者による儀式の進行もないため、
あらゆる部分で葬儀社スタッフの力量にかかってきます。
家族の希望を聞き形にできる対応力・時にリード、アドバイスできる経験値・式次第や司会進行などの企画演出力などを兼ね備えたスタッフのいる葬儀社を選択したいものです。
そのためにも事前に相談を行い、依頼する葬儀社を見極めておきましょう。

11. 無宗教葬の式次第と演出例

無宗教の式次第は全く自由でありますが、各式事を行っていく上で、各宗教宗派の葬儀や社葬・お別れ会の式次第を参考にするのがよいでしょう。
また、無宗教を選択される方には、近しい身内や気心のしれた友人とお葬式をあげるという方が少なくありません。
そのような場合、形式ばった式典を好まないこともありますので、亡き人と集った人々で〝共に時を過ごす〟ということに焦点をあてるとよいでしょう。

■ 式典スタイル

無宗教葬の芯となる〝思い出〟と〝お別れ〟に重点をおいて構成しましょう。
1.挨拶と主旨説明
はじめに遺族や司会者から「宗教によらない自由なスタイルで行うこと」また「そうするに至った思いや経緯」が述べられると参列者も安心して式に参加することができでしょう。
2.亡き人の思い出を偲ぶ
愛聴曲の演奏や再生・思い出の映像や写真スライドショー・略歴紹介・お別れの言葉 など、在りし日を偲びます。
3.亡き人とのお別れ
献花が一般的ですが、もちろん焼香でもかまいません。また、少人数であれば、献灯(キャンドル)という選択肢もあります。
献花…白いカーネーションが一般的ですが、手配できるようであれば他のお花でもかまいません。
お花の色合いも自由ですし、種類が統一されていなくてもかまいません。
焼香…仏式の作法ですが、多くの人にとって馴染みのあるお参りの形ですので、焼香でお別れされてもよいでしょう。
献灯…幻想的な雰囲気が演出できますが、火を扱いますので参列者の人数や施設によって、実現できない場合もあります。
葬儀社に前もって相談しておきましょう。

■ 共に時を過ごすスタイル

亡き人を中心に集い、思い出を偲びながら最後の時を共有します。
注意点として、遺族は、参列者が戸惑ったり居心地が悪そうにしたりすることがないよう、ホストとしての役目をはたしましょう。
また、式典スタイルと同様、はじめに、主旨説明を行うことをお勧めします。
1.挨拶と主旨説明
 
2.亡き人の思い出を偲ぶ
・亡き人の、愛聴曲や思い出の映像(写真のスライド)を流す。
・受付時に、便箋とペンを渡し、亡き人へのメッセージを書いてもらう。
・亡き人の好物(お茶やお菓子)をふるまう。
・通夜であれば通夜振舞を式典の時間にあててしまう。
3.亡き人とのお別れ
献花・焼香・献灯などでお別れ。

■ その他の演出案

・愛用品や作品の展示
・メッセージコーナーの設置
・楽器の演奏(親族の演奏・プロに依頼)
・孫(子供たち)のお手紙や歌
・亡き人からのメッセージビデオ

※こんな演出はやめましょう
・打ち合わせなく、突然、参列者にお別れの言葉などをお願いすること
・一人で長々と話すこと

12. 喪主の役割

■ 喪主の役割

葬儀をあげる上で中心となるのが「喪主」です。喪主は《葬儀主催者》であり《遺族代表者》です。
《葬儀主催者としての役割》…全体の運営や費用など実質的責任
・葬儀の打合せ(日時・葬儀内容の決定)
・宗教者への依頼
・葬儀費用の支払い
・お布施の負担
・葬儀後の手続き
・法事の主催    など
《遺族代表者としての役割》…儀式の代表や挨拶など名目的責任
・各場面での参列者の応対
・式典や各場面での挨拶
・儀式における代表(最初に焼香を行う など)
・宗教者への御礼挨拶
・親族への挨拶   など
もちろん、喪主が全てを背負うのではなく、家族間で相談分担しながら行うのですが、
決定をくだしたり、公の場で挨拶をしたり、という部分は喪主が担うこととなります。
また、運営や費用面の実質的な責任を《施主》として、別の人が担うということもあります。

■ 喪主は誰が務めるか

一般的に《配偶者》か《子供(長男)》が務めます。
かつては、喪主は男性の務めでしたが、今は女性が務めることも少くありません。
ただ、参列者への応対や挨拶など、大変エネルギーを要する役目ですので、
体調面や精神面で不安のある場合は、他の家族に任せましょう。

近しい身内だけでお葬式をあげる場合、喪主を設けないこともあります。
また、子供一同など共同で喪主を務める場合もあります。
悲しいことですが、子供が先に亡くなってしまった場合、かつて親は喪主を務めないのが習わしでしたが、最近では親が務めることが一般的です。
なお、生前に喪主の指名がある場合は、亡き人の遺志も尊重しましょう。
いずれにしても、家族間でよく話しあって決めましょう。

13. 喪主挨拶

喪主の担う役割で重きをしめるのが葬儀における喪主挨拶です。
挨拶は葬儀社スタッフに代行してもうらことも可能ですが、簡潔でも自身の口から述べる方がお礼の気持ちがより伝わるでしょう。

■ 挨拶のポイント

1.参列していただいたことのお礼
2.亡き人が生前お世話になったことのお礼
3.(亡き人の思い出、闘病や最期の様子 など)
4.決意表明と今後の付合いや指導鞭撻のお願い

疲れや悲しみの中でのことですから、原稿をもって頂いてかまいません。
お礼の気持ちを伝えることが重要ですので、言い回しを気にしすぎず、自分の言葉で、落ち着いて述べましょう。下記の〝お手持ち用〟の挨拶文例をご参考ください。

■ その他の場面での挨拶例

精進落とし(通夜振舞)での挨拶
例 「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。ささやかではございますがお食事をご用意させていただきました。故人の供養となりますので、どうぞお召し上りください。 また、故人の思い出話などお聞かせいただければ幸いに思います。」
諸式終了後の挨拶(親族に向けて)
例 「本日は、最後までお付合いいただき、誠にありがとうございました。おかげをもちまして、無事に葬儀を終えることができました。これもひとえに皆様のお力添えの賜物と感謝しております。どうぞ、これからも変わらぬお付合いをお願いいたします。本当にありがとうございました」
通夜閉式後 
(通夜は近親者を中心に夜を通して行うものであり、弔問客は焼香がすむと式場を後にすることが多いので、通夜の儀後の挨拶はされない傾向にありますが、最近は、通夜にのみ参列する人も多くなってきたため、通夜の儀終了時点で、弔問客が残られている場合、簡単に御礼の挨拶を行ってもよいでしょう。)
例 「本日はお忙しい中ご弔問いただきまして誠にありがとうございます。このようにたくさんの方々にお集まりいただき、故人も喜んでおることと存じます。葬儀は明日〇時より行いますのでよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

14. 訃報のお知らせ範囲と方法

訃報のお知らせ

■ 訃報のお知らせ範囲について

〝家族葬〟という言葉も市民権を得て、親族や親しい知人で営むお葬式も一般的となってきました。
かつては、できる限りの範囲で訃報をお知らせしていましたが、今では、連絡先を制限したり、一部の参列をお断りすることもあり、新たなトラブルを生む場合もあります。
家族としては〝気心のしれた人たちでゆったりお別れしたい〟という思いもあるでしょうがお葬式は、亡き人と相まみえる最後の機会であると共に、家族にとっても、亡き人が生前お世話になった方に会い、お礼を述べる大切な機会でもありますので、訃報の通知先については慎重に判断しましょう。
親族 できる限りお知らせしましょう。
ご近所・町会 日頃から付合いがある場合は丁寧な対応が必要です。これからもその家で住まわれる場合はなおさらです。
お知らせは「回覧板」などを活用します。お知らせをしない場合は、葬儀後、直接自宅にうかがってご報告しましょう。
亡き人の
友人・知人
携帯電話のアドレスや年賀状を参考にしますが、付合いの加減がわかりづらいので、できれば本人が存命中に聞いておきたいものです。お知らせしなかった人には、葬儀後(直後~四十九日後)の挨拶状や年賀欠礼ハガキにてご報告しましょう。
家族の関係者 勤め先への連絡は不可欠ですが、それ以外の知人には、年賀欠礼ハガキをもっての報告でよいでしょう。
相手が、高齢である、遠方である、親交がとだえているなど、お知らせに躊躇する場合もあると思いますが、お葬式にはご縁を結ぶ役割もありますし、
なにより亡き人とお顔をみて直接お別れできる最後の機会でもありますので、訃報を知らせるか否かは慎重に判断しましょう。

■ 訃報のお知らせ方法

日時が決まれば、各方面にお知らせすることになります。
お知らせのツールとしては、メール・FAX・回覧板などがあります。
葬儀社で訃報連絡用の用紙やデータが用意できるか確認してみましょう。

・お知らせ事項
 ① 亡き人の名前(年齢)・亡くなった日にち
 ② 通夜葬儀の日時
 ③ 会場の場所(住所・電話番号・地図)
 ④ 喪主の名前(続柄)
 ⑤ 連絡事項(香典辞退など)

例Ⅰ 訃報のお知らせ
去る〇月〇日《続柄》〇〇 〇〇が(  歳にて)逝去いたしました。
存命中のご厚誼に感謝いたしますと共に、謹んでご通知申し上げます。
なお葬儀は仏式にて下記の通り執り行います。
 日時 : 通夜 〇月〇日( )〇時~、 葬儀   〇日( )〇時~〇時
 場所 : 〇〇葬儀会館(※住所・電話番号・地図など)
 喪主 : 〇〇 〇〇《続柄》
 備考 : お香典の儀は固くご辞退申し上げます。

例Ⅱ 葬儀後に、訃報のお知らせをする場合
去る〇月〇日《続柄》〇〇 〇〇が(  歳にて)逝去いたしました。
なお(故人の遺志により)葬儀は近親者にて執り行いました。
ご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げますと共に、
故人が存命中に賜りましたご厚誼に心より感謝申し上げます。
喪主:〇〇 〇〇《続柄》

15.お香典について

■ お香典の意味

「香典(奠)」はもともと「香のお供え」を意味し、亡き人への供養の気持ちを形にしたものです。
一般庶民の間では、親戚や近隣住民らが、遺族を支援するため、また、自分たちの食べる分として米や酒や野菜を持ち寄る形で行われました。
この食料がお金へと変わり、現在のお香典の形となりましたが〝亡き人への供養の気持ち〟と〝お互いに助けあう気持ち〟の表れである事に何ら変わりはありません。

■ お香典はいただくべきか辞退すべきか

お葬式の小規模化と共に〝香典辞退〟の風潮が、特に関西圏を中心に広がっています。
理由は〝相手に負担をさせたくない〟〝香典返しが面倒〟といったものです。
また、亡き人と関係の薄い方からのお香典や、義理でいただくようなお香典は遠慮したいという思いもあるでしょう。
しかし、訃報を聞いた側からすると、お悔やみの気持ちを何かの形で表したいと思うものです。
そういった時にお香典を辞退してしまうと、供花や供物といった他の形で表さざるをえなくなり、お香典よりも負担や手間をかけてしまうということにもなりかねません。せっかくの弔慰ですから、ありがたく頂戴することが配慮あるスマートな対応といえるのかもしれません。

■ お香典を辞退する場合の注意

・訃報を通知する時に、お香典辞退の旨もお伝えしておきましょう。
・親族からのお香典は頂戴しましょう。
親族とはお葬式以外でも様々な儀式や節目での付合いがあり、これからも互いに助け合う関係にありますので、お香典は頂戴した方がよいでしょう。
・受付での対応を統一しておきましょう。
辞退の旨をお知らせしていても、念のためにとお香典を持参される方は少なくありません。
そのような状況で、ある一人のお香典を受けとってしまうと混乱を招く恐れもあります。
また、どうしてもと強く差し出される方は、喪主や遺族が応対しましょう。

相手方のことを思って香典を辞退したのに、逆に、相手方の気持ちを傷つけることになっては本末転倒です。
お香典を辞退する際は十分に考えてから決めましょう。

16. 遺体の処置について



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